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Mikiko Talks on Malaysia

  • 父の随想から(1)

     主のいない庭で、白い紫陽花が微かな色をつけて雨に濡れている。残された母を守るため、私は暫く日本に留まることにした。おとなってくださる方々の応対や残務整理をしな…続きを読む

  • 海ゆかば(2)

     27日の通夜も、28日の告別式も本籍地である高知市の自宅で行った。父は生前、葬式は簡素に、新聞にも載せないように、と母に語っていたと言う。父の意を汲んで、私た…続きを読む

  • 海ゆかば(1)

     今回もまた、それは「突然」にやってきた。この日が遠からぬ時にやってくることはわかっていたはずなのに、覚悟はしていたはずなのに、いよいよ潮が満ちてその日が近づい…続きを読む

  • ウィサック・デー(仏誕節)

    マレーシアに来たばかりの頃、ディーパバリーのカードを美しいと思った。ピンク、モスグリーン、紫など淡い配色で、蓮の花や孔雀などが描かれている。思わず「まあ、きれい…続きを読む

  • 辛抱なさいよ!

    ある年、中国系の学生たちが主催するチャイニーズ・ニューイアの行事に参加したことがある。演目の合間に仮装した学生たちがアンパオを配って回った。アンパオとは「紅包」…続きを読む

  • マレーシアは暑いですか

     先週末、私はついにダウンしてしまった。暑さと少々ややこしい問題にぶつかって疲れたのと更年期障害(?)が重なって、私の体は・・・?X!*?・・・。体が火照る、だ…続きを読む

  • 南国の花たち(2)

     今日のコラムはタイトルから大分外れてしまったことをまずお断りしたい。もう若くはない Mikiko の独り言である。  1981年7月のある夜遅く、スリランカの…続きを読む

  • 南国の花たち(1)

     日本では、新緑の間から燃え出るツツジやサツキが華やかさを競っていることだろう。マレーシアでは同じような色彩のブーゲンビリヤが鮮やかに咲き乱れている。今日はそよ…続きを読む

  • マレーシアを愛しつづける女性たち

     時々ふと、これまでマレーシアにやってきた日本人たちのことを「想う」ことがある。戦前の物語には「哀愁」や「悲哀」が漂うが、戦後の物語は総じて「明るい」。  戦後…続きを読む

  • 青葉茂れる桜井の・・・

     「一日千秋の思いでお帰りを待っています」  3月中旬、母より「千秋の思い」と件名のついたEメールが届いた。父の病状と母の心境を伝えたものだった。この「千秋の思…続きを読む