マレーシアからのそよ風(A gentle breeze from Malaysia)
よさこい祭りが終わり、お盆も過ぎて、長い長い夏にもやっと「終わり」が見えてきた。6月から続く猛暑の中、これまで無事過ごせたことに安堵し、感謝している。
この夏うれしかったことの一つは、ブログを通じ、マレーシアでご縁のあった日本語教師の星亨先生とネット上で再会したことである。7月のコラム「99歳のマハティール元首相と再会」のコメントに以下のメールが届いた。
伴さん、お懐かしゅうございます。私を覚えていらっしゃいますか?『さようならマレーシア』の星ですと言えば、思い出していただけるでしょうか?実は3月から京都に来ております。マハティールさんが京都に?!しかも伴さんまでいらしていたなんて、全く存じませんでした。知っていたなら絶対に押しかけていたのに!
もしこのメッセージをご覧になったなら、是非、上記メールにご連絡ください。積もる話もございますので、是非!
30年を経て再びつながったご縁(正確には拙著出版の折に一度連絡を取り合っている)にびっくり&感激した私は早速連絡を取ると、長文のメールが返って来た。ご家族の歩み、現在の仕事や社会活動のこと、またご自身のブログなども紹介してくださった。私はマレーシア、特にマレーシアで日本語を教えたことが懐かしくなり、想いを膨らませながら何度も先生のメールやブログを読み返した。そして忘れかけていた、拙著『マレーシア凛凛』のプロローグとエピローグに登場する「Sejahtera Malaysia」(平和なマレーシア)という曲の様々なバージョンを貪るようにYouTube で聞き続けた。それはまるでマレーシアからそよ風が吹いてくるような、懐かしく心地よい時間であった。
「Sejahtera Malaysia」のオリジナルは強烈な愛国歌であるが、星亨先生がメロディーにぴったりの日本語バージョン「さようならマレーシア」を作られた。それはマレーシアに住んだことのある日本人の気持ちを代弁しているかのような歌詞である。
常夏の町に立つ 椰子の葉にそよぐ風
優しい人たち マレーシアの思い出
雨の樹の葉が目覚め 街角に影落とす
太陽の子供たち 光と戯れ
今も私の心の中に あなたたちがいる
さようなら! さようなら! 夢を忘れずに
光る河、光る海 ゴムの樹の続く道
青空に架かる虹 私のマレーシア
星亨先生のマレーシアについては、どうぞ先生のブログをご覧ください。
🌺 『忘れられないあの教室』
リンク:https://wasurerarenaikyoushitsu.blogspot.com/2024/01/blog-post.html
🌺 Sejahtera Malyasia 🌺 マレーシアは今年8月31日独立68周年を迎える
🌺 マハティール氏が2018年に2度目に首相就任した記念バージョン
🌺 中国伝統楽器を使った学生たちによる演奏
🌺 マレー語、中国語、タミール語、英語による歌詞つき
リンク:
プロローグー「平和なマレーシア」という愛唱歌を持つ国家
エピローグーさようならマレーシア(Sejahtera Malaysei)
Mikiko Talks on Malaysia 読者の声(2000年6月)
日本語教師の仕事は楽しかった‼

私を日本語教育にいざなって下さったタイバ先生(中央)、左は故鮎澤孝子先生









リンク:
マレーシア的マルチ言語社会
日マの同時代性―「日本の今」にフィーバーする若者たち
君待駅
漢字・ひらがな・カタカナ融合の美マレーシア日本語教育の先駆者たち
翻訳という文化交流について考える(タイバ先生)
親日家③ アブドゥル・ラザク先生