霜降





 おとといは最高気温が16℃、昨日今日は25℃と、まだ季節の変わり目の不安定な天候が続いている。日記を見ると、昨年の霜降も30℃と夏日だった。四季ではなく、二季の国に近づいているのだろうか。

 さて、この夏、YouTube で久しぶりにマレーシアの愛国歌などをネットサーフィンしていたら、いつしかインドネシア音楽の世界に舞い込んでいた。

 今日は趣向を変えて、いま私が「ハマって」いるヌサンタラ*の音楽をお届けしよう。

*ヌサンタラ:広大なインドネシアの群島(マレーシアを含む場合もある)のこと。壮大で詩的、平和なイメージがあり、よく使われている。因みに今建設中のインドネシアの新首都はヌサンタラと名付けられた。



🏄 すっかりファンになったStephen Widjaja(黄建祥)のレパートリーから2曲






🏄 Melati suci (神聖なジャスミン)

 どこか哀愁をおびた神秘的なこの曲に心を奪われた。いろいろ調べてみると、この曲はインドネシア初代大統領スカルノの次男 Guruh Soekarnoputra が母 Fatmawati(スカルノ元大統領の第一夫人で、国民から国母として慕われている)のために作った曲。多くのバージョンがあり、独立記念日などに広く歌われているようだ。ジャスミンはインドネシアの国花。その清らかさ、香しさ、高貴な美しさを称えながら、インドネシア(の独立の英雄)を祝福する曲となっている。


巫女のような女性歌手とインドネシアの民族衣装を着て歌うStephen


オーケストラのバックにはスカルノ元大統領の写真が飾られている


ジャスミンとインドネシア独立の記憶



🏄 インドネシア第2の国歌? 五輪真弓「心の友」



 この曲をよく歌ってくれたインドネシアからの留学生の美しい歌声を思い出しながら、
想いはインドネシアという国の歴史や日イ交流の歴史へと広がっていく・・・



🏄 日本でも有名になった「ブンガワン・ソロ」


クロンチョン*の演奏

作詞作曲(1940年)の Gesang Martohartono が歌う「ソロ川」

* クロンチョン: 歌の伴奏楽器として、フルート,ヴィオリン、チェロ、
ギター、ベース、チャッ、チュッ(弦3本の小型ギター)が加わり、
弦器だけでリズムを作るインドネシアの大衆音楽。