希望の地、台湾(Taiwan Promise)
昨日は節分だった。古い御札を持って、若一様に行った。境内は冬の佇まいだったが、白梅と水仙が咲いていて、春への期待が膨らんだ。丁度どんど焼きが始まるところで、地元の長老が10人位集まって、神主さんの祝詞に唱和していた。我が家の御札も無事火の中に投げ込まれ、手を合わせた。
夜は東京の友人が送ってくれた「豆源」の豆で、豆まきをした。お豆が勿体なくて、「鬼は外」は小声で数粒を撒き、「福は内」は大声で、豆は撒かずに直接口に頬張った。残りはお酒のお供に楽しもう。今年も無事、豆まきができて安堵した。
さて、今年に入ってから1月13日の台湾総統選が気になっていた。結果は民進党(民主進歩党)の頼清徳氏が勝利したが、立法委員選(国会議員選)は、民進党が過半数を維持できず、ねじれ現象で今後の政権運営は難しそうだ。今秋のアメリカ大統領選の結果なども台湾・中国関係に影響を及ぼすだろう。国際情勢に目が離せない。
10年前に『Think Asia』に寄稿した「希望の地、台湾ーモラコット台風災害復興(Taiwan Promise)」を思い起こした。当時私は何度か台湾を訪問していたが、台湾という社会に好感を抱き、「成熟しつつある社会」であると感じた。李登輝氏が切り開いた民主化が進み、今では世界の民主主義指数が第10位(2023年英エコノミスト誌による)の地域となった。日本にとっても大切な隣人である。平和が続き、その社会の成熟ぶり(民主主義と伝統文化の調和)を見守りたいと思った。
折しも日本は元日に起こった能登半島地震の重く、暗いニュースが続いている。現地の様子を想像すると胸が痛み、「高知も他人事ではないぞ!」と身の引き締まる思いがしている。
台湾からは既に1月19日時点で25億円の義援金が届いているという。(2011年の東日本大震災の折には政府と民間を合わせ200億円以上の義援金が寄せられた。人口一人あたりにすると世界でもダントツだ。)
台湾人の日本に対する温かい気持ちを改めて想い、10年前、現地で垣間見た災害復興の「台湾方式」を思い出し、台湾だったらこの災害とどう向き合うだろうと考えた。そして台湾の未来はどうなるのだろう?と案じた時、拙文のタイトル「希望・・・」という言葉が浮かんだのである。 ご一読いただければ幸いである。
☘、希望の地、台湾ーモラコット台風災害復興 https://ban-mikiko.com/1564.html
これからも台湾が「民主主義」と「叡智」で困難な国際情勢、国内政治状況を乗り切ってくれるよう念じている。
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