朝ドラ『あんぱん』に見る食卓の風景(Changes in the dining style)
ご近所の玄関の青もみじ
NHK朝ドラの『アンパン』を毎日楽しみに見ている。好評だった一昨年の朝ドラ『らんまん』に続いて、今年も高知が舞台のドラマが毎朝、全国津々浦々の茶の間に放映されているのは「まっこと」(本当に)誇らしいことである。出演者が懸命(?)にマスターした土佐弁がいい感じで流れていて、ほっこりする。「いごっそう」「はちきん」「たっすい(がはいかん)」など、土佐人気質を知るキーワードも散りばめられていて、高知の文化も「こじゃんと」(うんと)紹介してくれている。
ところで、ある日の場面で主人公、のぶの朝田家の食卓が「銘々膳(箱膳?)」だったのに驚いた。一方、もう一人の主人公、崇の柳井家はテーブルに洋食!? 銘々膳の風景はその後何回も流れた。戦前、戦中は「ちゃぶ台」の時代ではなかったのかしら?などと時代考証に興味を持った。
大学セミナーハウスに勤めていた折に、「茶の歴史」の研究で有名な熊倉功夫先生を1泊2日のセミナーにお招きし、基調講演をしていただいたことがある。「日本の食卓の変遷」というタイトルだったことを思い出し、大学セミナーハウス・ニュースに掲載された原稿(要約)を読み返してみた。
日本の食卓は近代百年の間に「銘々膳」(箱膳)から「ちゃぶ台」、そして「ダイニング・テーブル」へと3種類も経験している、という生活文化、社会の変遷のお話である。
興味深い内容なので、是非ご一読ください。熊倉先生、その節は大変お世話になりました。
iush.jp 大学セミナーハウス⇒ 法人案内⇒ セミナーハウス・ニュース No.166
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🍒 季節の花たち 🍒

散歩道


明治神宮(2024年)


庭の紫蘭と小夏


日比谷公園(2022年)
