4月初めに転んだ後遺症が少し残っていて(自慢にならないが、この3年間で3回も転倒している!)、体調に一抹の不安があったが、5月25日午後、私は思い切って小さな旅に出た。

 アンパンマン路面電車に乗って高知駅まで行き、駅のパン屋で買ったあんパン2つと缶コーヒーを片手に、岡山行きのアンパンマン列車に乗った。道中、大歩危小歩危や瀬戸内海など、車窓の美しい景色に時々目をやりながら、梯久美子著『やなせたかしの生涯ーアンパンマンとぼく』を夢中で読んだ。

 恥ずかしながら、私はNHK朝ドラ『あんぱん』が始まるまで、アンパンマンや、やなせたかしのことはあまり知らなかった。評伝の名手と言われる梯久美子の本はきっと史実をしっかり調べ上げた、読み応えのあるものだろう。以前母に勧められて読んだ彼女の『散るぞ悲しき 硫黄島総司令官・栗林忠道』に感動したことを思い出し、書店に並べられた沢山のやなせたかしに関する本の中からまずこの一冊を選んだ。

 梯久美子が綴った史実、脚本家中園ミホがフィクションを交えて描いた『あんぱん』のストーリー、名優たちが演じるキャラクターの映像が混じり合い、重なり合って、やなせたかし像と彼が生きた時代や人々が鮮かに浮かんできた。

 アンパンマン列車に揺られ、やなせたかしの世界に浸ること4時間、私は京都駅に着いていた。何のために京都に来たのか? 何が私を突き動かしたのか? そのお話はまた次回に! ほいたらね!




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