立夏




 インターネットで時々「断捨離」に関するコラムを目にする。衣類、食器、本、書類・・・の整理と処分。そう、食器の断捨離をする時期が近づいているのかもしれない、と思いながら改めてキッチンの戸棚を眺めてみる。

 10年近く前に母よりそっくりそのまま譲り受けたキッチンは、今、私の大切な居場所となっている。引っ越して来た時、私の食器が全部収納できなかったので、母の物を一部処分して場所を作った。そして、数年かけて、私が足りないと思う物、欲しい物を少しずつ買い足して、「私の」キッチンを完成させた。今はほとんど新しい食器は買わない。モノを増やしてはいけないと思っている。

 母の食器や道具の大半を譲り受けたことで、私は家族の思い出の中で生きることになった。面倒がらず出来るだけいろいろ使うようにしているが、よく言われるように、どうしてもよく使う食器とほとんど使わない食器に分かれてしまう。

 私が日々お世話になっている食器たちを「厳選」して並べてみた。使い勝手がよく、私のお気に入りの器たちで、日々の友である。

 やがて、料理もあまりしなくなり、キッチンのシゴトが億劫になる時がくるだろう。最後はプラスチックのプレート1枚になるだろう、と覚悟をしている。



*お茶碗は2つあり、その時の食欲によってどちらか決める。
*毎日使うお椀の他、大きなお椀も重宝している。具の多い豚汁、親子丼や山かけ丼など盛ると洒落ている。
*お弁当箱は三色弁当の時などに気分を変えて。

*肉じゃが、煮しめなど汁物などには白い小鉢を使う。サラダや素麺などにも。小さい方の小鉢は私に一番愛されている❤器である。
*藍の皿は小学生時代から使っているもの。
*小皿は味見用にもよく使う。


*洋皿は生姜焼き、フライなどに。
*楕円の皿にはパスタ、チャーハン、中華のぶっかけ飯など。
*長方形の皿には刺身や焼き魚を。
*創作スープ皿はカレーやポトフなどをお洒落に。


❤こうしてみると、私は白が好きなようである。清潔感があり、料理が映えるような気がするのだ。Simple is the best!




母の洋皿セットもあるが、中皿以外ほとんど使わない。

❤よく使うコーヒーや紅茶のカップはその時の気分に合わせて。器を選ぶ楽しみを味わっている。

❤リンク:
母特製の戸棚(思い出は場所や物に宿る・・・) 
ハレの日のお椀(母のレシピ㉗ 伴家のお雑煮)