ちょっといい話( A nice little story)
❤ 高知は今、文旦の季節です ❤
選挙活動中、交友の輪が広がる中で、「縁」というものが、地下の水脈を掘り当てたかのように浮かび上がってきて驚いています。
こんなふうに人間は目に見えぬ網の目のような縁で結ばれているのですね。 一生気がつかなずに終わることもありますが、神様や仏様には見えているに違いありません。
奇跡のような、有り難い「新たな出会い」にも感動しています。
4年前の市議選の折、季節は丁度今頃、弟がフェイスブックに載せた話を再掲します。
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夕方、日課にしている帯屋町歩きをしていて、ビラを配っていたら、背筋を伸ばしたおじいさんが話しかけてきた。
「伴さん? 知っちゅうよ。西町やろ? 僕は伴乙衛さんに仲人をしてもろうた」
選挙をやっていて、いろいろなところで父伴正一や母久子の名前が出てくるのは珍しいことではないが、何と祖父の名前まで出て来きたのだ! ちょっと待て!(注:当時弟は「ちょっと待て!水の民営化」をスローガンにしていた) 僕のおじいさんはもう50年前に死んでいるんだぞ・・・。
「僕は乙衛の孫なんですが、お名前は何とおっしゃるのですか」
おじいさんは名刺を差し出して、語り始めた。
「僕は西町の2階に下宿しておったがです。京町の小川呉服店で3年住み込みをして、その後、西町に引っ越した。そんなご縁で伴乙衛さんに仲人までしてもろうたがです」
「よく覚えているよ。乙衛さんと美智子さんは西式健康法をやっていて、冬でも板の上に薄い布団を敷いて寝よった。お風呂もお湯の桶と水の桶が二つ並んでいて、 交互に入りよった。懐かしいなぁ・・・」
東京で暮らしていたら、絶対に起きないような出来事だったと思う。何とも不思議な出会いに、僕はそのおじいさんの後ろ姿を茫然と見送っていた。
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☘ 数日後、そのおじいさんが、祖父母が出席した結婚式のセピア色の写真数葉を事務所に届けてくれた。この話は夢ではなかったのですね!
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