母のレシピ⑥ 天ぷら
まだまだ修行が足りません! 末尾にも写真あり
外国人をおもてなしするのに天ぷらは最も無難で、誰にでも喜ばれる。茶碗蒸しと赤だしがつけば完璧です。
天ぷらは専門店にはかなわない。職人は何年も修行をするようだ。カウンターで板前さんの一挙一動を眺め、新鮮な素材が油の中ではじける音を聴きながら、ビールを片手に期待を膨らませる。そして箸をつける速度合わせて、次々に出される一品一品の美しさに驚嘆し、その香りを嗅ぎながら、アツアツを口に頬張る。その食感、甘み・・・時間をかけて五感で味わう天ぷらは奥の深い総合芸術と言える。
そんな天ぷらは、とても家で再現できるものではないが、素人の「おうち天ぷら」もたまには良い。母が作ったかき揚げなどはなかなか美味しかった。(美喜子)
材料
- 衣液 ・薄力粉 1カップ程度 (打ち粉用にも少々)
・卵 1個
・冷水 卵と合わせて1カップ程度 - 具 ・季節のもの(特に春の旬野菜は美味しい! フキノトウ、タラの芽、筍など)
・エビ、イカ、キスなど
・ししとう、ピーマン、アスパラガス、いんげん、オクラ、人参、玉ねぎ、なす、
カボチャ、しいたけ、さつまいも、ゴボウ、レンコンなど - かき揚げ(お勧めです!)
・エビ&ゴボウ&しそ
・ホタテ&アスパラorネギ - 油 胡麻と菜種の天ぷら油を使うとよい
作り方
- 粉はあらかじめふるっておく。
- 冷水に卵を割り入れて、箸で十分に攪拌する。
- 卵水に粉を数回に分けて加え、ざっくり混ぜる。(こねないこと)
- 材料に軽く打ち粉し、衣液にくぐらせて、油で揚げる(油の温度を調節しながら)。
天つゆ
材料
- だし汁 150cc
- みりん 大さじ2と1/2
- 薄口醬油 大さじ2と1/2
- 大根おろし、すり生姜
★おまけ★ 茶碗蒸し
材料(4人分)
- 卵 2個
- だし 400cc
- 塩 小さじ1/2
- 薄口醤油 小さじ1
- みりん 小さじ1/2
- えび 2尾
- 鶏肉 4切れ
- 椎茸 2枚
- かまぼこ 4切れ
- 三つ葉
- ぎんなん (あれば)
- 柚子またはすだちも添えるとよい。
作り方
- かつおぶしと昆布でだしをとり、調味料を合わせてさましておく。
- エビは大きければ2つにわる。鶏肉はそぎ切りして酒、醤油少々
つけておく。 - 椎茸はひたして、食べやすい大きさに切る。
- ぎんなんは鬼殻をむき、ひたひたの熱湯で玉じゃくしの背でころが
しながら、しぶ皮をとる。 - 卵を割ってほぐし、冷たい1のだしを入れて濾す。味を確認する。
- 材料を茶碗に入れ、5を注ぐ。
- 茶碗を鉄板にならべ、熱湯を張り、蓋をして、160度で約20分、
あと10分そのままでおく。三つ葉は蒸らす前に入れる。