この季節、知り合いに春の野菜をいただくことが多い。筍、新玉ねぎ、わらび、スナップエンドウ等々。とても嬉しいけれど、いただく野菜が泥付きの場合は処理が大変。

 今年も弟が何度か山へ筍堀りに行った。収穫した何十本もの筍を上げたり、売ったり・・・。我が家にも2本持ち帰ってくれた。さあ、タイヘン! 格闘が始まります! ごっつい皮をむき、半分以下になった中身を大きな鍋で長時間茹でる。一晩そのまま煮汁に漬けておいて、翌日やっと料理ができる。残りの茹で筍は水につけ、毎日水を取り換えながら冷蔵庫にキープする。

 祖母の筍土佐煮は本当に美味しかった。春休みに帰省した折には鍋一杯の筍をたらふく食べるのが楽しみだった。私も挑戦してみるのだが、なかなかうまくいかない。もちろん「おばあちゃんのレシピ」などというものは残っていない。あのふんわかした、おふくろの味はどうやったら出せるのだろう。歯ごたえのある、香り豊かな春の筍を食べながら、働き者だったおばあちゃんの台所姿を思い出す。

 
写真で見るタケノコの一生


①高知の竹林で生まれる(竹の秋)

②春に掘られて売られたり、もらわれたり・・・

③西町の家にもらわれる

④身を剥がされる

⑤1時間近く茹でられ、⇒翌日様々な料理に

⑥料理1 筍の土佐煮

⑦料理2 筍&そら豆のみそ汁(土井善晴さんのレシピ)

⑧料理3 筍ご飯(お櫃に入れてみました)



保存してあった筍が切れた頃、淡竹(はちく)をいただいた。スラっとしていてきれいですね。 5月28日