春分


 実はこの4月24日に私は喜寿を迎える。喜寿の由来は「喜」の字の草書体が七十七に見えるからだそうだ。77歳―ラッキー7が2つ並んで確かに目出たいのかもしれない。それに、私にとっては「美喜子」の「喜」ではないか!

 我が家は祝い事のしきたりをきちんと行ってきた家ではないが、なぜか今年は節目に記念のことをやりたいと思った。

 海外旅行? いや、パスポートは返上したし、今や海外旅行に耐えられる体ではない。

 家具や食器などの新調? 今更? 第一ベッドルームとキッチン2間のわが棲家にはソファもないし、新しい家具を置くスペースもない。

 ...そうだ! 家族の集いを開こう! 高知と東京に離れ、一堂に会する機会がなくなっているので、私の喜寿祝いを名目にして集まってもらい、伴家の集合写真を撮ろう。そして、その姿を両親やご先祖様に報告したい、と思い立った。

 微かな思いは2年近く前に芽生えたようで、毎月貯金をしてきたので、資金は十分に貯まっていた。

 昨年暮れに日程調整をした。当初私の誕生日前後を考えたが、 甥の一人が3月中旬に米国に赴任することになったので、日程を早め、3月8日に東京の会場を予約した。

 2月に入ってプログラムを考えた。まず原案を一番上の甥に送った。彼はすぐに兄弟たちとLine で連絡を取り合い、いろいろと相談してくれた。

 出席者は弟夫妻と4人の甥とその家族、そして私の総勢21人。大人10人、子供11人、内7人は未就学の幼児たち。レストラン側も経験のない集まりで戸惑ったかもしれない。大人の間に子供椅子を並べ、洋食のフルコースとお子様ランチなどを用意してもらった。

 開催にあたり、私は次の思いを甥たちに伝えてあった。

私の気持ち、改めてお伝えします。自分の喜寿祝いを自分で企画するなんてヘンですかね? 祝いというより生前葬の気持ちです。

先のことはわからないので、一度皆さんにお礼を申し上げたいと思いました。

大事なことは皆さんに一同に集まっていただくこと。全員の集合写真が撮れれば素晴らしいです。ご先祖様にも報告したいです。

私のことばかりでなく、春君一家の歓送を兼ね、みんなで家族の集いを楽しんでもらいたいです。特に従兄弟同士が戯れてくれれば...。

私の人生を紹介してくれるということですが、小さいお子さんが三分の一なので、私のことを知ってもらうのは難しいと思います。記憶のどこかにみっこちゃんという大伯母がいたなあと覚えていてもらえれば十分です。

当日は臨機応変にやりましょう。よろしくお願いします。

つづく



願いが叶った ❣